前節は昨年までの徳島エース津田のゴールで大敗したヴォルティス。
今節は昨年までの徳島の監督小林監督率いる清水との対戦。
今度こそ絶対に負けるわけにはいかない!

13_清水

昨シーズンはカテゴリが違うので清水との対戦は無し。
J1だった2014年以来の対戦となるが、その時は0-4、0-1と連敗。
メンバーも違うので参考にはならないが・・・。

◆今節のヴォルティスのフォーメーション 
2016-05-15-13-12-02
SUB 
杉本 冨田 大崎 キョンジュン 濱田 前川 長谷川悠

待望のカルリーニョスが今期初スタメン!!
他は石井が入ったくらいと思っていたが、
試合が進むと渡の1トップで、
山崎が右シャドーとなっていたのが判明。

【古巣対決となる徳島の選手】 
 ・相澤貴志(2014)


◆今節の清水のフォーメーション 
2016-05-15-21-30-36
SUB 
杉山 ビョン・ジュンホン 枝村 八反田 金子 白崎 北川

エース大前がJ2得点ランクトップの9得点。
9得点?徳島は?チーム全体で9得点だ!!
チョン・テセ、本田拓也など代表経験者も名を連ねる。

【古巣対決となる清水の選手】 
 なし


◆試合の感想 

開始20分くらいまではいい形を作れるが、
いい流れで点を取れず次第に劣勢に。

サイド攻撃に手を焼き、セットプレーから失点。

プレスに行く前線と引くディフェンスの意志統一が取れない。

間延びした中盤がセカンドボールを拾えず、
アバウトなクリアはサイドに出るか敵に渡り、
敵の攻撃ばかりが続く。

相手より少ないシュート数、
枠内にはほとんどいかない。


いつもなら徳島の感想でよく書くことだが、
この試合に限っては対戦相手側の感想だ。

清水は個の力が高いのでそれでも上位にいれていたが、
小林サッカーが上手くいっていない時の必然なのだろうか?

それを受け継ぐ長島サッカーでも、
これまでは同じ状況に陥っていた。


しかし、この試合では違った。

理由はカルリーニョス。

今期初出場で完全にチームの中心となっていた。

独特のリズムで左右に散らす。
縦パスをビシっと入れる。
広い視野で大きくサイドチェンジできる。
パスアンドゴーで出し手にかつ受け手にもなれる。

序盤は足元にボールがつかずミスもあったが、
どんどん調子を上げていった。

いい位置で受け、いい位置に出せるので、
周りのリズムも良くなり、
岩尾、木村と3人の連携が素晴らしかった。

中盤が安定するので、DFラインへの負担も少なく、
いつもは不安定なパス回しも問題なかった。

1トップに入った渡は、何度も清水の裏を突き、
シャドーの位置で山崎は身体を張った。

橋内や石井は高い位置でもボールカットを狙っていた。

と、言い過ぎかもしれないが、
カルリーニョス効果で他のメンバーの動きも良くなった!
それほどまでにゲームを支配していた。

練習試合を観た時は「上手いなぁ」くらいの感じだったが、
1週間でめちゃめちゃコンディションを上げてきた。


もうひとり素晴らしい出来だった選手がいる。
 
清水の武器である右サイドからの攻撃。
J2トップクラスのサイドアタッカーMF村田のドリブルは、
内田がシャットアウトしていた。完勝!

もしかしたらこの試合をきっかけに、
内田がサイドの選手としてひとつレベルを上げたかもしれない。
もともと攻撃はいいのよ、守備でこんなに効くなんて!
若い才能ある選手の成長の瞬間を観たかもといえるような、
それほどまでにいい出来だった。
 

右の陸斗も負けじと良かった。
積極的な仕掛けは良かったし、守備でも頑張っていた。

山崎の得点シーンでは陸斗が自分で決めてやると、
本気で飛んで頭を振っていたので、
その分DFを引き付けることができた。

得点シーンといえば山崎のヘッドは完璧だった!
木村のボールもドンピシャで、
マークに付いたDFより頭一つ高かった。

途中出場のキョンジュンは出て早々、
何本もスプリントしていた。
その分終盤は目に見えてバテていたが。


これまでの試合は何だったのか!?
アグレッシブでコレクティブなサッカーはこれだ!
開幕の千葉戦以来、無くしていたスタイルだ。

これまでも書いてきたが、
小林監督にはJ1を見させてもらった感謝はあるとはいえ、
今の閉塞感漂うサッカーの原因だとも思っている。

今年の徳島もこれまでは面白くなくて、
結果も出ない試合を続けていた。

小林監督を相手に、J1ではボコボコにされた清水を相手に、
ただ勝っただけでなく、内容も良かった試合ができたのは、
今後のヴォルティスにとって大きな転換点だと思う。
横浜戦のショックを払拭するような価値ある一勝となった。

しかし、本当に大事なのは次。
アウェイで良くてもホームで勝てないのは、
これまでのヴォルティスの悪癖。

次のホームでも勝って今期初の連勝を達成できたら・・・
上位を狙うための狼煙となるんじゃないのかな!


◆J2 第13節 5/15(日)@アイスタ(10,469人)
 徳島ヴォルティス 1-0 清水エスパルス
 [得点] 
  65分 山崎凌吾(徳島)

◆シーズン成績
  4勝2分7敗 勝点14 14位(暫定)

◆ハイライト 


にほんブログ村 サッカーブログ 徳島ヴォルティスへ

↑↑↑応援クリックお願いします!