昇格という目標が無くなった今、どういった試合を見せられるか。
徳島同様にプレーオフの可能性が絶たれ苦しんでいる、
ジェフ千葉をホームに迎えての一戦はどうなる!? 

◆今節のヴォルティスのフォーメーション  
2016-10-25-15-34-26
SUB
相澤 石井 キョンジュン 佐々木一輝 井澤 山崎 渡

出場停止の大崎のポジションには前川が入った。
前川は第6節以来、31試合ぶりのスタメン入り。


◆今節の千葉のフォーメーション  
2016-10-25-15-35-11
SUB
岡本 丹羽 北爪 長澤 富澤 井手 吉田 

前節からスタメンを5人変更。
攻撃の中心だった長澤がサブに。
DF乾、岡野はプロ入り初スタメン。


◆試合の感想 

前半のいい流れの時間帯に先制。
しかし、その後の押せ押せムードの時間帯に追加点は取れず。

後半の半ばから運動量が落ち、相手の流れになり押し込まれ、
終盤に相手に決定機を作られる。

と、前節山口戦をなぞるような展開。
この試合はなんとか勝ちを掴んだが、課題は多い試合だった。


まあ小難しいことはいくらでも言えますが、
この試合自体は大変良かったと思う。
前節山口戦も試合内容自体は良かったんだけど。


ひとりひとりの出来について感想を書く。


FW佐藤晃大の出来は・・・
良かったですね!

決勝点となった久々のゴールは佐藤らしいゴールだった。
カルリーニョスのミドルのこぼれ球にいち早く反応した。
千葉のGK佐藤と交錯しながらもしっかり触ってくれた。
自身の30歳を祝うバースデイ(翌日)ゴール!!

トップでボールを収め続け、時にサイドに流れてクロスも上げた。
佐藤がハイボールの多くに競り勝ってくれるおかげで、
他の選手がセカンドボールを拾いやすかった。


FW木村祐志の出来は・・・
良かったですね!

守備時の効果的で献身的なプレスはいつもどおりだが、
攻撃での出来も非常に良かった。

コネコネに繋がりがちだった木村のフェイント等のテクが、
この試合では敵のタイミングを外し、非常に効いていた。
フリックやダイレクトパスも合わせながら、
千葉のDF陣をあざ笑うようなプレーを見せてくれた。


FW前川大河の出来は・・・
良かったですね!

徳島では2回目のスタメン出場となったが、
本職シャドーとして大崎にも引けを取らない動きを見せた。

大崎と比較すると攻撃時のポジショニングや動きは互角、
運動量や守備での貢献は大崎が上で、
柔らかいボールタッチからのトラップやドリブルは前川が上かな?

後半序盤のドリブルシュートは超惜しかった!


MF広瀬陸斗の出来は・・・
良かったですね!

前半は積極的な攻撃参加で2回ほど決定機に絡んだ。
特に木村からのクロスをボレーしたのは決めたかった。

前節に続き、木村との連携も良く、
陸斗が木村を走らせるパスも出てきた。

守備でも猛烈なプレスで相手を追い込んだ。


MFアレックスの出来は・・・
良かったですね!

先制の場面でも木村からのクロスを冷静にカルリーニョスに落とした。
視野が広くうまくビルドアップしていて、
前川や木村への縦パスも効いていた。
流石に終盤はバテてたかな?


MFカルリーニョスの出来は・・・
良かったですね!

千葉の守備は徳島のボランチを2トップがチェックするのか、
ボランチがチェックするのかはっきりしておらず、
岩尾とともに中盤を制していた。

カルリーニョスのサイドチェンジからの左右の揺さぶりで、
千葉のDFはマークがズレる場面が多かった。
佐藤の得点に繋がった強烈なミドルもさすが!


MF岩尾憲の出来は・・・
良かったですね!

佐藤が競り勝っていたのもあるが、
セカンドボールを拾いまくり、何度も続く分厚い攻撃を作り上げた。

守備の強さ、適切さはそのままに、
攻撃でも自分を表現しだし、攻撃に絡む回数が増えている。


DF福元洋平の出来は・・・
良かったですね!

千葉のロングボールを収められる場面はほとんどなく
福元がしっかり跳ね返していた。

DF陣の中で一番サイドチェンジの意識が高いのも福元だと思う。


DF橋内優也の出来は・・・
良かったですね!

エウトン、船山に自由にプレーさせず。
上がっていった陸斗のスペースのカバーもしっかり対応。
パスミスもあったが、縦につけるパスも多かった。
攻撃参加も積極的。


DF藤原広太朗の出来は・・・
良かったですね!

エウトンとのマッチアップは多かったが、
後ろからしっかり寄せて、全然振り向かせなかった。
あのデカいエウトンを吹っ飛ばす場面も。

あと昔の藤原は、特に左サイドのライン際でボールを受けた時、
プレスを掛けられるとアバウトに蹴るか持ち直してバックパスが目立ったが、
最近はライン際から左足でも正確に縦に送れるようになった。

さらにこの試合ではワンタッチ目でプレスを剥がし持ち上がる場面も。
このプレーは良かった!岩尾や木村みたいなことができるとは!

さらにさらに、終盤の突然のシステム変更にも対応し、
相手に使われていたスペースを埋め、攻撃の芽を摘んだ。


GK長谷川徹の出来は・・・
良かったですね!

DFとの連携で(徹のコーチング?)前半はシュートを真正面に打たせ、
それを難なくキャッチしていた。

後半途中からの押し込まれる展開でも冷静で、
特にATのMF長澤の決定的なシュートも、
神ってるファインセーブで左手一本で弾きチームを救った。

おそらくエウトンの落としはハンドだったが、
セルフジャッジせず集中を切らさなかった。


途中出場の選手は時間が短すぎるので置いとくとして、
スタメンの選手は全員いい出来だった。


千葉は初スタメン2人を抱えるDFラインは不安定だったかな。
それだけに後半途中まででもう一点取りたかった。

ボランチは引き気味で、FWも守備意識が高くないので、
中盤は徳島が支配できてセカンドボールも拾いまくれた。

攻撃も2列目からの飛び出しは少なく、
エウトン、船山に入ってもフォローが少なく怖くなかった。
船山はトラップミスが多く、そこで奪って攻撃に転じることができた。

前半途中でMF町田也真人が交代となったが、
船山を替えて町田をFWに持ってこられた方が嫌だったかも。
MF長澤がスタメンを外れたのもラッキー。


たしかに後半20分過ぎからは千葉に押し込まれた。
徳島の運動量の落ちるタイミングと、千葉の長澤の投入がマッチして、
ボールを支配され防戦一方になったが、
そこからも守備の集中は切らさなかった。

最後のCKからの、苦手とするゴール前のごちゃごちゃも、
嫌な予感しかなかったが、なんとか守り切った。

もちろん一試合通して支配できれば一番いいが、
今の、FWの運動量頼りで押し込むスタイルではなかなか難しい。
だからFW3枚替えばかりなんだとも思う。

今回はシステム変更もあり、集中を切らさないためにカードを一枚残した。
守り切る選択は消極的に思えて、前節の逆転負けも頭をよぎったが、
この試合はしっかり勝ち切ることができた。

守り切る選択をすること自体は試合展開によってアリだが、
欲を言えば追加点を取って2-0の状態で安心して守り切る様子を観たい。
(もちろん2-0から3点目を取りに行く選択をすべき場面もあるよ。)


やっと目指す『アグレッシブでコレクティブなサッカー』ができてきた。
プレーオフの可能性も途絶えてからで、遅過ぎるのは間違いないが、
それでも最後までいい兆しが見えなかった去年よりはいいか。

残り試合は5試合になった。
減る一方の観客動員に歯止めをかけるためにも、
来期に希望を抱けるような試合を観せてほしい!
(そして若手を引き抜かれないようにしてほしい!!)


37_千葉02


◆J2 第37節 10/23(日)@ポカスタ(3,946人)
 徳島ヴォルティス 1-0 ジェフユナイテッド千葉
 [得点] 
  19分 佐藤晃大(徳島)

 
◆シーズン成績
  13勝8分16敗 勝点47 11位

 
◆ハイライト   




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