シーズン最終節。
監督も変わることが発表され、名実ともに今のチームのラストゲーム。
前監督コバさんを迎えての清水戦は壮絶な試合になりました・・・。 


◆今節のヴォルティスのフォーメーション  
2016-11-14-10-33-53
SUB 
杉本 石井 キョンジュン 佐々木一輝 前川 木村 佐藤 

前節出場停止のカルリーニョスは今節も不在。
前節同様に井澤がスタメンに名を連ねた。
群馬セント同じスターティングメンバーとなる。


◆今節の清水のフォーメーション 

SUB 
高木和 二見 鎌田 村田 金子 本田 北川 

最強2トップをはじめとして、
ベストメンバーをこの試合に揃えてきた。

 
◆試合の感想   

清水は強かった。
昇格に値するチームだったと思う。

ただ、去年の終盤に福岡に敗れた時に感じたほどの差はなかった。
去年の徳島は今年J1で虐殺された福岡にまるで敵わないチームだった。

今年は清水と互角・・・とまでは全然いかなくても、
対等に戦えたとは思う。


序盤から緊張感が感じられた。
昇格のため落とせない清水、
ホーム最終戦をなんとしても負けられない徳島。

両チームとも固さもありうまく連携が取れていなかったかもしれないが、
その分、身体を張った気持ちのこもったプレーだった。


清水の堅い守備をなかなか崩せない徳島。 
シャドーが受けるスペースを作らせて貰えない。
遠目からのミドルは全然枠には飛ばなかったが、
シュートを打つことで攻撃のリズムを作ろうとしていた。

守備では得意のハイプレスでボールを奪い、
清水の攻撃をうまく止めていたが、
セットプレーでやられてしまった。

FKを蹴るのは大前元紀。
壁を巻いて直接狙ってくることも考えられたが、
ふわっとしたクロスを入れてきた。

直接狙うのが頭にあるGKは飛び出せない絶妙の位置。
DF犬飼のヘッドはマークに付いていた陸斗を押しのけるくらいの勢い。
決して強力ではなかったが、コースとバウンドが絶妙で、
飛びついた徹も触れなかった。


キツイ1点が入ってしまうが気落ちはしない!
直後にMF枝村に抜け出されシュートを打たれるが徹が右足で弾き出した!
今シーズン何度も観た守護神の頼りになるプレー!

これで勢いを取り戻したか押し込んでのCK。
一度はクリアされるが拾ったアレから大崎⇒藤原と繋ぎ、
藤原はコースを見定めて思い切ってシュート!
これが威力、コースともに絶妙で見事に決まった!
藤原のリーグ戦ではプロ入り初得点!!


思えば2013年の大卒で新加入したシーズン。
藤原を抜擢し全試合で使ったのは小林監督だった。

加入時の藤原はスペシャルなところは全然なかったけど、
自ら課題をみつけそれをひとつひとつクリアできるクレバーさがあって、
小林監督の信頼を得て、その後ずっと出場し続けた。

その小林監督との対戦で、
そして小学生の時から指導を受けていたという、
長島監督の最終戦で見事ゴールを決めた。

藤原が井澤と一緒にチョーさんの元に駆け寄ったが、
そういえば2人ともFC東京U-18出身で、
昔からのチョーさんの教え子なんだな。


得点直後の大前の抜け出しは、これまた徹が足で止めてセーブ!
そのまま1-1の同点で後半に。

後半もお互いの守備の集中が上回るような展開。
中盤はやや清水に支配されていたが、
それでも井澤と岩尾のインターセプトは多く、
ショートカウンターに活路を見出そうとしていた。

後半19分に渡に替え佐藤を投入。
渡は前半はハイボールに結構競っていたが、
後半はもっと裏を狙いたそうにしていた。

山崎もあまり競らなくなっていたので、
何本かDF角田にゴールキックやGKのパントキックを、
フリーで処理させてしまっていた。

これではセカンドボールを取れないと、
前線で競ってくれる佐藤を投入したんだと思う。
ただ、渡は残してほしかったかな。


清水はエース大前元紀に替え、MF金子翔太を投入。
この若手がいきなり結果を出す。
チョンテセのクロスに走り込んでボレーで決められてしまった。

金子には福元と橋内の間に走り込まれ、
チョンテセのクロスもそこにぐぐっと落とす絶妙なクロスだった。
小林監督の勝負強さがここで発揮されたか・・・。


ATまで入れて残り20分少々。
徳島の選手は走りまくった。
感動的なほど走っていた。

途中出場のキョンジュン。
ロストしたボールを凄いスピードで逆サイドまで取り返しに走った。

岩尾、井澤は最後まで運動量が落ちず、
なんとかシュートチャンスを作ろうと懸命に走っていた。

陸斗は気がつけば左サイドのボールまで追っていた。

最後まで全員が気迫を観せてくれたが、
清水ゴールを揺らすことはできず1-2で敗れた。


この勝利をもって清水の年間2位での自動昇格が確定。
小林監督は史上初の4チームを昇格させた監督になった。


徳島は9位でシーズン終了。
シーズンまとめての感想はまた改めて書くので、
この試合だけの感想で締めます。

昇格にかすりもしなかった悔しさ。
シーズン終盤の好調な試合による楽しさ。
このチームなら来年はもっといけるかもという期待。
監督が変わってしまう寂しさ。
来期に受け継がれないんじゃないかという不安。
昇格を争っている清水への羨望。
小林監督に負けたくないという意地。

いろんな感情がごちゃまぜになった試合だった。


清水サポが4,000人も来たとはいえ、
今期初めて1万人近くの観客でのホームゲームは楽しかった。
もちろん清水の応援は凄かった。
J1の時にも感じたけどノリの良さはピカイチだ。

徳島の応援には賛否ある。
自分も口汚い野次には本当に辟易してる。
けど、この試合の声のまとまりは今期で一番だった。

ただ気持ち的には寂しさとか不安とかを吐き出したいって気持ちも含んだ、
それだけに目一杯の声援な気がした。俺だけかな?
2011年の鳥栖戦、岡山戦の時の感覚に近い感じ。

もっとゴール裏が増えればいいな。
もっと集まりやすい感じになってくれればいいんだけど。
あの真っ黒な集団じゃ近寄りがたいか・・・。


負けたことは本当に悔しい。
チョーさんを勝って送り出せなかったし、
藤原のプロ初ゴールや渡のMIPを素直に喜んでほしかった。
監督含めこのチームをもう一年観たかった。



やっぱり悔しくて、寂しいなぁ。



42_清水02


◆J2 第42節 11/20(日)@ポカスタ(9,767人)
 徳島ヴォルティス 1-2 清水エスパルス
 [得点] 
  29分 犬飼智也(清水)
  35分 藤原広太朗(徳島)
 
  73分 金子翔太(清水)

 
◆シーズン成績
  16勝9分17敗 勝点57 9位(確定)


◆ハイライト
 



 
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