前記事では試合のまとめで感傷的になったけど、
今回はもう少し冷静にシーズン通しての結果について、
あえて“敗因”として考えてみたいと思います。

今シーズンのヴォルティスの最終成績はこちら。

16勝9分17敗 勝点57
J2リーグ戦順位:9位
得点数:46 総失点:42 

昨年よりは順位は上がり得失点数は改善されたとはいえ、
昇格を目標に掲げたシーズンでプレーオフにすらかすりもしなかった。
その敗因のいくつかをまとめてみたい。


◇そもそもシーズン開始時点で選手編成に偏りがあったのではないか?

キャンプから開幕当初は4-4-2で戦っていた。
そう考えるとSBが少な過ぎる編成。
右SBは専門の広瀬と、ユーティリティの藤原くらい。
練習試合では一輝も試していたが、試合でSBで使われることはなかった。

左は内田とアレックス。どちらも専門。
しかし、アレは手術もあって出遅れは確定していた。
内田は序盤は4-4-2の右SHや、3バックではシャドーで途中出場していた。
3-4-3の左WBとして定着したのは第10節A札幌戦から。

右は陸斗がシーズン通して出場したので層の薄さは目立たなかったが、
左は本職SB不在の状況で序盤は藤原、冨田が左SBで出場していた。


また3-4-3に変わってからはCBが足りない。
(4-4-2でも充分ではない) 

橋内、福元、藤原、石井、冨田の5人が3バックを務めた。
シーズン中盤以降3バックの右は橋内、左は藤原が定着して、
攻撃参加まで含めた動きは凄く良くなったが、
やはり中央に軸となる強いCBがほしかった。

福元、石井は共に出場2800分台と主力として出場したが、
DFの軸と言えるまでではなかった。

また冨田は21試合1597分の出場。(SBでの出場を含む)
むしろ38歳にこんなに出場機会があるのもどうか。
(トミダイさんは個人的には凄く好きな選手ですよ!)

CBは来年に向けての明確な補強ポイントでもある。


またポストプレイヤータイプのFWも足りない。
軸となるべき佐藤は細かい怪我もあってコンディションが万全とはいえず、
33試合1628分出場にとどまった。

もう一人のポストタイプのFW長谷川悠は9番を背負って期待されたが、
スタメン出場1回と奮わず、夏の移籍期間で清水に移籍してしまった。

2人共がベンチ外の試合も結構あった。

昨シーズン限りでジョンミンが移籍し、
ポストをこなせるFWの補強は必要だった。
佐藤のコンディションがもっと上がる見込みだったのか、
長谷川悠がもっとやれる見込みだったのか。

しかも夏の移籍期間で長谷川悠が移籍。
長身の山崎は前線で身体を張ってボールを収めるタイプではないが、
佐藤がいない時や交代した後は、山崎に頼るしか無かった。
山崎も序盤よりは改善したが、初期ジョンミン程度の競り合い性能だった。

他にはシャドー候補はやたらダブついているなど、
シーズン前の選手編成から偏りがあったと思う。



◇夏の補強の失敗!

夏の移籍期間でのインアウト

in
エマナ
out
長谷川悠(⇒清水)
セファン(引退)

鳴り物入りで加入の元カメルーン代表エマナ。
夏の補強のメインだったが結局1分も出ることはなかった。

そもそも補強ポイントとしてどうだったのか?
身長180cmであの強靭な体つきなので1トップもできたかもしれない。
それなら補強ポイントに合致する。長谷川悠も抜けたし。

ただ、本来はトップ下~攻撃的ボランチで結構パスも捌くタイプだとも。
そうすると途端に選手がダブついてるポジションになってしまう。

まあエマナ加入前の得点力を考えたら何人も選手がいても、
もっと使える選手が必要と考えても不思議ではない。

ただ、監督の意向での補強では無いっぽくて、
強化部が独自のルートで連れてきただけな感じも。
怪我もあり1分も出ることはなかったが、
そのプレーを一度観てみたかった・・・。

さらにCBの補強は無し。
慢性的にどのチームも強いCBは必要としているので、
取れそうな選手がいなかったのかもしれないが・・・。

 
開幕前からの偏った選手構成、
そして夏の補強の失敗で、
難しいチーム編成での戦いを強いられたように思う。


思った以上に長くなっちゃったので、
次回以降に続きます。


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