前節は京都にATにやられて敗れたヴォルティス。
今節はホームにV・ファーレン長崎を迎えての一戦。
再び勢いを取り戻すために連敗は絶対できない！ 

◆今節のヴォルティスのフォーメーション
2017-03-12-14-55-31
SUB  
長谷川 井澤 カルリーニョス 内田 島屋 松村 アシチェリッチ

前節からスタメンを3人変更！
大崎淳矢が今期初スタメン。ロッキー、松村がサブに入った。
スタメン発表の時点でシステムが読めないくらい！
このメンツで4バックも充分できそうだし。
つーかサブにDFいない！


◆今節の長崎のフォーメーション
2017-03-12-23-30-37
SUB  
三浦 村上 福田 木村 養父 中村 畑

長崎は前節からのスタメン変更はひとり。
ワントップに幸野志有人を起用。
サブには去年ゴラッソを決められたFW畑も。


◆試合の感想

前半はほぼ互角の展開。

徳島は徹底してショートパスで繋ごうとするが、
長崎の激しいプレスになかなかうまく攻め込めない。

ゴールキックをCBに出す場面が多く、
後ろからの繋ぎでヒヤヒヤする場面もあったが、
それにビビって蹴るだけでは進歩が無いのだろう。
観る側も腹をくくるしかない。

しかし、なんとか前に入っても前線の人数が多すぎて、
選手の距離間が近くスペースがない。
結果足元で受けがちになりリズムが悪く、
密集している分、近くに長崎DFも多く何度もパスがかかった。

前半で惜しかったのはCKの流れからの石井のヘッドくらい。


長崎も同じようにパスを繋ごうとしてくるが、
こちらもしっかり中盤で押さえ込んでいた。

しかし、前半41分。
FW幸野に縦パス一本で裏に抜け出され、
ワンチャンスを決められてしまった・・・。

前節の京都戦と同じように、
攻めてるはずなのにやられてしまう展開。


なんとか後半巻き返してほしいと思っていたら、
後半開始から一気に2枚替え！

石井に替えカルリーニョス、
大崎に替え島屋を投入！

えーっと、これはどういうフォーメーションになるんだ？
4バックか？4バックだな！

2017-03-12-22-04-28

島屋、杉本、前川は流動的な感じ。


そしてこの采配がハマった！！！

後半開始からヴォルティスペース！

前線の渋滞も解消され、
スペースに走り込みながらパスを受けるので、
攻撃のスピード感が増した。

そしてカルリーニョスが陸斗、馬渡を上手く使って、
サイドからもガンガン仕掛けることで、
長崎のDFラインは徐々に下がっていく。
こちらはもうほとんど2バック状態！ 


そして後半16分、
前川からの縦パスを受けた島屋がサイドをえぐりクロスを上げ、
渡がドンピシャのタイミングでヘッドで決めた！！
今シーズン初ゴール！！

勢いに乗った渡は、去年のホーム札幌戦でも見せたターンで、
DF2人をぶち抜く！
思わず長崎DF田代が後ろから足をかけイエロー。

このFKを蹴るのは馬渡。
壁を超えて巻いたキックに対し、
渡がバックヘッドで微妙にコースを変え逆転！

現地では渡が触ったかどうかわからなかったし、
触らなくても入ってたような気がしてたが、
リプレイを見るとDFとGKが反応してたから、
正真正銘渡のゴール！！これで2点目！

ゴールライン上にDFがいるのでオフサイドが無いことを確認し、
蹴る前にスッとGKの前にポジションを移したのが絶妙だった。


逆転しイケイケムード！
長崎の攻撃に対しても、集中した守備で決定機を作らせない。

最後のヤマは後半42分。
前川がドリブルで仕掛け、エリア付近でDF田上に倒されPK！
DF田上は前半にも1枚イエローもらってたので退場・・・！

よっしゃ！と思ってたら長崎のゲームキャプテン田代が、
執拗に主審に抗議・・・イエロー出た！！

えっ、田代！？

さっきもイエローだったんじゃ・・・

田代も2枚目のイエローで退場！

長崎は9人に・・・！


9人になった長崎に対し攻め込むヴォルティス！
島屋がドリブルでエリア内に侵入し、
長崎DF島田にファウルを受けPKゲット！

このPKは島屋が冷静に決め、
徳島での初出場初得点！！

2点差にして相手も9人。
もう無理はせず時間を使う。

長崎も必死にカウンターで持ち込んできて、
何枚か抜かれる場面もあったが、
いかんせん9人では無理がある。

そのまま試合終了し、3-1で快勝！！


前半のイマイチな出来が、試合中に改善されたのが気持ちいい！
試合中のシステム変更なんてめったに成功しないが、
選手は上手く対応してくれた。

試合中のシステム変更の肝は藤原！
以前、藤原のユーティリティが戦術の幅を広げると書いたが、
まさにそのような展開で3バック⇒4バックの変更も違和感がなかった。
ニコも2CBの左でやりやすそうだったし。

そしてさすがの出来は徳島の魔術師カルリーニョス！
カルが入ったおかげで両WBが目に見えて活性化した。
特に馬渡のスピード感が全然違った

DFラインからのビルドアップも、
岩尾とカルがうまく顔を出して受けたので、
前半の危うっかしさは解消された。
カルは足を痛めたっぽくて途中交替したのだけが心配。


杉本、前川はどんどん連携が良くなっているし、
守備での貢献もどんどん上がっている。 
FW渡に初得点が生まれたのもいい傾向！


そして何よりの収穫は島屋八徳！
1G1Aの活躍で、見事に徳島サポに印象を刻みつけた！

九州出身でJFLからの叩き上げ。
身体能力に特別秀でるわけではないが、
基本技術が高く、優れた得点感覚を持つ。

古い徳島サポはある選手の雰囲気を感じないですか？

『徳さん』こと徳重隆明。

八徳の「徳」から取って“二代目徳さん”と呼びたい！
そう言ってると、どことなく顔つきも似てるような気さえしてきた！？

あの頃の徳さんのようにヴォルティスを一段階上のレベルに
引き上げてほしい！


逆転での勝利は素晴らしい！
1点くらいのビハインドはひっくり返す力がある。

昨年は先制されたらもうあきらめムードで、
逆転勝ちは第40節札幌戦まで無かった。
しかも、その1試合のみだし。

逆転勝ち、複数得点、複数得点差勝利と、
やっぱり今年は違うぜ！って感じが強い！

次とその次はアウェイでの連戦。
これまた昨年はほとんどなかった連勝を果たして、
ポカスタに帰ってこようぜ！


03_長崎02


◆J2 第3節 3/12(日)＠ポカスタ(4,777人)
　徳島ヴォルティス 3-1 V・ファーレン長崎
　［得点］ 
　　41分 幸野志有人（長崎）
　　57分 渡大生（徳島）
　　61分 渡大生（徳島）
　　90＋1分 島屋八徳（徳島）


◆シーズン成績
　　2勝0分1敗　勝点6　5位


◆ハイライト




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