今年の天皇杯は2回戦から。
ポカスタにてFC岐阜とのJ2対決!
リーグ戦では引き分けだったが天皇杯ではどうか!?

◆2回戦のヴォルティスのフォーメーション 
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SUB
松澤 大崎玲央 藤原 松村 川上エド 馬渡 渡

直近のリーグ戦からスタメン全員入替え。
コンスタントに出てるのは内田、カル、淳矢くらい。
出場機会の少ないメンバーはアピールの場となる。


◆FC岐阜のメンバー
 
◇スタメン
GK 25 ビクトル
DF   2 阿部正紀
DF   8 野澤英之
DF 15 田森大己
DF 16 福村貴幸
MF 10 庄司悦大
MF 23 小野悠斗
MF 28 永島悠史
FW   6 シシーニョ
FW 11 古橋亨梧
FW 17 大本祐槻

◇SUB
GK 21 高木義成
DF 20 鈴木潤
DF 27 ヘニキ
MF 14 風間宏矢
MF 22 山田晃平
FW 18 瀧谷亮
FW 24 難波宏明

岐阜は直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし!
全員同じメンツで中3日の試合を戦う。


◆試合の感想

開始早々、うまくパスを繋いで、エリア内に走り込んだ濱田がシュート!
「おっ!」という場面だったが、その後はずっと岐阜に押し込まれた。

以下、プレーのメモ。

前半13分、DFラインを岐阜の古橋?に抜け出され、
冷静にGKを引きつけて、中央やや右寄りの大本にパス。
フリーの大本にこれを落ち着いて決められた。

ふわっとしたボールでDFラインの裏を突かれ、
ループシュートを打たれるが梶川がセーブ。

ロッキーのパスミスからカウンターを受け、
梶川が飛び出すも触れず絶体絶命だったが、
相手が判断をミスってくれて打たれなかった。

石井からの前へのパスをカットされ、
流れるように前線に繋げられるが、
シュートは梶川がファインセーブ!

前半34分、中央を細かいパスで通され、
シシーニョのミドルがポストの内側を叩いて入った。

岐阜は2点のリードでシシーニョをお役御免と交替させる。
リーグ戦と同じメンツなだけに早めの交替は必要だろうが、
それでも屈辱的に感じたのは仕方ない。

ロングボールに大崎が抜け出すが左で打たず、
切り返してDFにひっかかり奪われる。

クロスに木村が前でポストプレー。うまく大崎に落とすが、
大崎は自ら打たずに、折り返そうとしてカットされる。

濱田のアーリークロスを、
エリア内でロッキーがフリーで受けるがトラップミス。
前半最大の決定機だったがシュートすら打てなかった。


と、前半はいいところがないままだった。

後半開始時から2枚替え。
冨田に替え藤原、濱田に替え馬渡を投入。

これまで出場機会のなかったベテラン2人には厳しい内容となった。
2人とも今後のリーグ戦で出番はあるだろうか・・・。


馬渡、藤原を入れシステムも3バックに変更。

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早速馬渡が上手くボールを受け、
馬渡、内田で左を崩す。
前半には見られなかった動き。
内田も3バックの一角ながら、時折オーバーラップを見せるようになった。

守備では右WBの小西の裏を狙われていたが、
藤原がうまく遅らせて対応していた。

後半15分には早くも3枚目のカードを切る。
ロッキーに替え渡を投入。

渡が上手くボールを収めタメを作り
少しずついい形もできるようになる。
といっても流れは五分五分くらいか。


こっちに流れが来そうなところで悲劇は起きる。

後半21分。
カルリーニョスが馬渡にいいパスを出してチャンスを作ったが、
そのプレーで足を痛めて負傷退場。
すでに3枚カードを切っているので10人での戦いを余儀なくされる。

その瞬間はパスを受けた後の馬渡を観ていたので、
カルがどうやって痛めたかわからないが
接触とかではなかったと思う。
倒れて即×が出ていたので、かなり長引きそう。


疲れが見える小西をボランチに移し
馬渡が右WBに入るが、
馬渡は右からもいい形を作る。

右の馬渡から展開し、渡のエリア左でのシュートは、
GKビクトルがファインセーブ!

さらにこぼれ球からの展開で大崎淳矢がシュートを放つも、
これまたGKビクトルがファインセーブ!

リーグ戦に引き続き、
岐阜のGKビクトルが徳島攻撃陣の前に立ち塞がった。


残り15分あたり、
小西、木村、大崎辺りが非常に疲れているように見えた。

後半39分に試合を決定づけるトドメの失点。
徳島の右サイドからのクロスをMF小野にミドルを打たれ、
DFに当たってコースが変わり梶川も止められず。

終盤の岐阜カウンターに対しては、
内田が全力ダッシュで長い距離を走りタックルで奪い返していた。

3点リードされた残り時間、内田のように少しでも意地をみせようと
プレーしてた選手がどれだけいたか?


そのまま0-3で試合終了。
岐阜がガチメンバーだったとは言え、
同じカテゴリの相手に大敗してしまった。


出場機会の少ない選手のプレーに注目していたが
レギュラークラスとの差の大きさを感じた。

徳島はDFラインを高く保ちコンパクトにして、
中盤のスペースを埋めようとしていたが、
岐阜は狭いところへもバンバンパスを通し、
DFラインの裏を取られることが多かった。

また、最終ラインのボールキープの不安定さは全体のリズムを悪くした。
最近、レオや井筒の足元の巧みさを観ていただけに、
余計に粗さが目立ってしまった。

最終ラインで回すが敵のプレッシャーに押しこまれ、
結局、前に蹴り出すが味方には繋がらない。
昔の徳島のサッカーだ・・・。チョーさんも懐かしかっただろう。


これまた昔と同じく前線で孤立するCF。
気の毒なところもなくはないが、
ロッキーも前線でボールを収められなかった。
ロッキーはボールを受ける瞬間にDFにガンッと当たられ、
コントロールできなかったり触れなかったり。

渡の方がポストプレーは何倍も上手く見えた。
渡はボールに触れる一歩手前で、
DFに身体を預けたり、
逆にドンッと先に当たって、
ボールに触れる瞬間は少しDFと距離がある状態を作っていた。

最近、渡のポストプレーが効いてるなと思っていたが、
はっきりとした意図による成果なんだとわかった。


以下、各選手毎の感想を。

梶川
3失点は厳しいが、どれもGKの責任とは言えないシュートだった。
何本かファインセーブもみせた。
後半は
特にバックパスの処理が多かったが無難に対応。

石井
タックルでのボール奪取等、対人の守備では持ち味を出したが、
ラインコントロールとパスの精度は良くなかった。
完全に裏を狙われていた。

冨田
DFラインの裏を狙われる場面が多く、後手後手になっていた印象。
前半での交替もやむなし。トミダイさんにも頑張ってほしいが・・・。

小西
前半の右SB、後半の右WBともに
目の前のプレーに精一杯で、
ワイドの高い位置でカルのロングパスを受けたりはできなかった。
そもそも右サイドでのプレー自体に迷ってる?
自信を持てないままでのプレーで早々にバテていたように見えた。

内田
前半はスペースを埋めるのに奔走し攻撃機会はなかった。
後半は3バックに入ったが、オーバーラップも見せた。
劣勢でも最後の最後までプレーで意地を見せてくれた。

井澤
可もなく不可もなく、くらいの印象。
DFラインからのパスを受ける回数は少なかったように思う。
インターセプトはまあまああった。
岩尾を休ませられるかというと不安は残る。

カルリーニョス
前半は悪い時のカル。出しどころがなく捏ねて捏ねて奪われる。
むしろ周りの受け方の問題かもしれないが。
後半はいいパスが出だしたところで負傷してしまった。超心配。

濱田
濱田は最初のシュートの動きこそ良かったが、
それ以降は右SHがしっくりきていなかった。
ロッキーへのアーリークロスは前半唯一の決定機。

木村
コンディションが上がっていない印象。
後半途中からバテてスプリントできなくなっていた。
持ち前のキック精度も発揮できず。

大崎淳矢
ロッキーとのバランスを取るため奔走し体力を使い果たした。
動き自体は良くて何度かチャンスにも絡んだが、
バテてるせいで足にボールがつかず活かせなかった。

アシチェリッチ
トップの位置でボールを収めることが出来ず。
相手の当たりにイライラしファウルを取られることも。
途中交替もやむなしの厳しい出来。


藤原
前半は不安定だった守備に安定をもたらした。
なんか貫禄すら出てきたように感じた。
足元のプレーも上手くなっている。

馬渡
個人でも仕掛けられるし、パスも受けられるし。
この試合のスタメンの選手と比べてレベルが違うように感じた。


ビクトルに阻まれ得点こそならなかったが、
粘り強いキープで攻撃の形を作った。


途中出場の選手の動きがよく見えるのは体力的にも当然だが、
それを差し引いても藤原、馬渡、渡は格の違いを見せた。

去年の天皇杯で主力が休む中、
陸斗が別格のプレーを見せた時にも思ったが、
主力とサブの差は大きい。

主力のクオリティが高いことは喜ばしいことなんだけど、
これからの時期を戦うのに他の選手の奮起は絶対に必要!

リカ監督が言うように公式戦を90分戦ったことで、
調子を上げてくる選手が出てこないと!


まずはメンタル面!どんなに負けていても、
ウッチーのように最後まで熱く気迫のこもったプレーをみせてくれ!


天2_岐阜02


◆天皇杯2回戦 6/21(水)@ポカスタ(1,108人)
 徳島ヴォルティス 0-3 FC岐阜
 [得点] 
  14分 大本祐槻(岐阜)
  35分 シシーニョ(岐阜)
  84分 小野悠斗(岐阜)


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