前節は岡山に惜敗し無敗街道が止まったヴォルティス。
過密日程の今節は再びアウェイでの大分トリニータ戦。
中2日という日程の不利を跳ね返すことができるか!?

◆今節のヴォルティスのフォーメーション
IMG_8640
SUB 
吉丸 ジョンピル 杉本太郎 杉本竜士 前川大河 内田裕斗 佐藤

中2日の連戦の疲れを考慮しスタメンを5人変更。
表原、内田航平は徳島でのデビュー戦となる。

◆今節の大分のフォーメーション
IMG_8641
SUB 
ムン・キョンゴン 岡野 星 國分 馬場 藤本 後藤

大分のスタメン変更は2人。
2トップをまるっと変えてきた。
MF那須川のJ2通算150試合出場のセレモニーも。


◆試合の感想

山形戦⇒中3日⇒岡山戦⇒中2日⇒大分戦の連戦。
スタメンを5人入れ替えたと言っても疲労の色は濃い。

あえて引いて大分の攻撃をおびき寄せた前回対戦とは異なり、
これしかないという苦肉の策で徹底的な撤退守備。
相手ボール時には5-3-2でキレイにラインを形成。
スペースを埋め大分の攻撃をなんとかいなす。

何度かシュートを打たれるが耐える!耐える!!
そしてGK梶川が何度もチームを救うファインセーブ!
裏に抜け出された1対1も、DFが崩されたミドルも、
不意を突くロングシュートも、
至近距離からのヘディングも、すべて梶川がセーブ!!

前半終了間際の徳島の左サイドからのクロスを、
那須川に頭で合わせられたのは特に危なかった。
サイドネットが揺れて、入ったかと思った。

逆に攻撃はうまくいかない。
8人で引いて守ってるので2トップが前線で孤立。
ロングボールを収めても味方が上る前に奪われてしまう。
大分の守備陣の寄せの速さも凄かったが、
孤立した状態で囲まれたら保持するのは難しい。
低すぎるDFラインが中盤の間延びを生んでしまった。
が、これも想定内か。

前半に放ったシュートは1本。
40分過ぎ、ウタカのとりあえず1本打っとけ的な枠を外れたシュートのみ。
圧倒的に押し込まれて前半終了。

後半開始早々にはバラルの枠を外したとり1シュートがあったが、
その後は前半同様に大分ボール。
攻めまくってるのに点が入らない大分は、
三平⇒後藤、伊佐⇒藤本と、2トップを2枚替え!
前線にフレッシュな選手を入れてくる。

FW後藤には交替早々決定機!
中央での落としからの左足シュートはわずかに外!!
サイドネットが揺れて、入ったかと思った。
続けざまにFW後藤にヘディングシュートを打たれるが、
ライン際でGK梶川がギリギリでセーブ!

この時点で徳島の攻撃は一切機能していない。
バラル、ウタカの2トップは超強力だが、
周囲の人間を使うのが上手いウタカと、
エリア内での仕事をしたいバラルでは、
押し込まれて前線で孤立している状態では持ち味を出せなかった。

しかし、ただ耐えるだけで勝ち点1を狙っていたわけではない。
せめて1回は来るだろう、たった一度のチャンスを狙っていた。

3ボランチとFWの間でキープができる杉本太郎を投入。
さらに1トップに運動量でそのスペースをカバーできる佐藤を投入。
あきらかにボールのまわりが良くなる。

そして、耐え続けた成果が実る。
後半38分、中盤で溜めを作った太郎が潰されながらも縦パス。
中央に動いていた表原がそれを受けて、小西の足元にパスを入れる!
小西はワンタッチでDFをかわし、GKの逆を突いて左足を振り抜いた!!
点の取り方は異なるが、
興奮度合いでは昨年のホーム最終節大分戦に匹敵するゴール!

ラストにも徳島に決定機。
前がかりで攻める大分の中盤でシシーニョがボールを奪う。
中盤かと思いきやそこは最終ライン。
大分はそれだけ前がかりになっていた。
徳島陣内まで飛び出してきたGK高木の裏を取ろうとし、
追いかけっこでシシーニョとGKが交錯するが、こぼれ球を陸斗が拾う。
が、陸斗も追いついたDFに潰され得点はならず。

このプレーは時間にしてわずか15秒程度だが、
DF陣にとってはなによりもありがたい15秒だっただろう。
シシーニョと陸斗のダッシュには涙が出た。

最後の大分のサイド攻撃がラインを割ったところで試合終了。
耐えて耐えて耐えて、数少ないチャンスをものにしての勝ち点3となった。


シュート数はDAZN集計で大分17本に対し徳島は3本。
3本のうち2本は遠目からの無理目のミドルで、
枠内シュートは得点となった小西の1本のみ。
対して大分の枠内シュートは11本・・・!!

徳島からしたら攻められっぱなしで凄く怖い大分の攻撃だったが、
大分サポからしたら攻め切れず、一発でやられる雰囲気を感じていたらしい。
徳島も讃岐戦や愛媛戦がそうだった。どこも同じだなぁ。

とは言え、すべての時間がいい守備だったわけではない。
前半の三平のシュートの前に藤原が被ってしまった場面。
前半終了間際の那須川のヘッドを許した陸斗の判断。
後半24分の左からのクロスを触れなかった内田航平。
この3つのクロス対応は決定的で特にヤバかった。
梶川のファインセーブと幸運に助けられたが、
ここ最近のクロスでの失点の多さがうなづける場面となってしまった。

ウタカもバラルも守備でのチェイスはほとんどしなかったので、
大分の3CBにフリーパスでボールを入れられた。
最初から佐藤や押谷を入れていればもっとチェイスできただろうが、
後ろの守備陣の体力が持たなかったかもしれない。
それなら運動量はなくても一発のあるウタカ、バラルコンビが良かったのか。

最後のカードでは表原に替えジョンピルを投入。
フレッシュな体力と高さを増す算段だった。
久々の復帰がタフな場面になったジョンピルだが、
逆に役割が明確だったから集中して入れたのかもしれない。

全部が結果論でしか無い。
そう、結果がでたからすべてオッケーとも言える。

もちろん結果を出すプロセスのため、
その可能性を上げるためのポジショナルサッカーだが、
前提が崩れるほどの過密日程だからいた仕方ない。
次からは理想を追って美しい攻めるサッカーをしよう!
理想を追って散ったのが去年の徳島だとしたら、
割り切って結果のみを追求したのがこの日の姿だろう。

そんな中で、表原⇒小西という徳島出身選手の連携による
ゴールが生まれたのはとても素晴らしいことだ。


それにしても・・・
久しぶりにコバサッカーを見た気分だな。
2013年はこんな胃の痛くなるような試合ばかりだっけ・・・。

30_大分02

 
◆J2 第30節 8/25(土)@大銀ドーム(8,738人)
 徳島ヴォルティス 1-0 大分トリニータ
 [得点] 
 ・83分 小西雄大(徳島)

◆シーズン成績

 13勝5分12敗 勝点44 8位  ※暫定

◆ハイライト








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