2連敗から前節の終了間際の引き分けと、
3試合勝ちから遠ざかっているヴォルティス。
アウェイで金沢を下して仕切り直しとできるか！？ 

◆今節のヴォルティスのフォーメーション
2017-08-16-16-59-37
SUB  
梶川 ヴァシリェヴィッチ 藤原 濱田 内田 小西 清原

カルリーニョスがスタメン復帰！
頼もしい男が帰ってきたが、島屋がメンバー外。
同じくメンバー外の前川とともに休養だと思いたいが・・・。
元金沢の馬渡はスタメン、清原はサブで金沢凱旋。


◆今節の金沢のフォーメーション
2017-08-16-16-59-24
SUB  
田尻 作田 小柳 秋葉 垣田 大槻 山崎

夏加入のDFビョンジュンボンが移籍後初スタメン初出場。
庄司と共にCBは夏加入のレンタル選手の組み合わせとなる。


◆試合の感想

11日の横浜戦のショッキングな敗戦…負けじゃないけど以降、
幾分凹んだ気持ちで過ごしていた。
ヴォルティス連で楽しい気持ちにもなれたが、
晴れ晴れとした気持ちにはなれなかった。

それが金沢戦での快勝で、完璧にいい気分になっている。
おそらく次の試合までは続くだろう。
サポーターというのはなんと単純なものだろうか。
（俺だけじゃないよね！？）
それくらい金沢戦は快勝だった！

開始直後の先制点！
その後10分で追加点、前半終了間際に3点目。
後半にもダメ押しの4点目。
守っては無失点に抑え、イエローが多かったこと以外は、
ほぼ満点の試合内容だったと言える。


前半4分、自陣でボールを奪いカウンター。
カルから山崎へのパスが通り、そこへ次々と選手が上がってくる！
選択肢が多い中で山崎は大外の大崎淳矢にスルーパス。
走り込んだ淳矢がダイレクトでねじ込み先制！！

奪ってからの速さ、選手の押し上げ、山崎の視野の広さと、
良い要素が詰まった得点だが、
何より大崎淳矢が決めたのが嬉しい！！

これまで自分と同ポジションの選手が完全にバテているのに、
しかも交替枠は余っているのに、使ってもらえない試合が続いていた。

監督の判断とはいえ、もの凄く悔しかっただろう。
そんな中での久々のスタメンのチャンス。
本人のコメントでもあったがこの試合に掛ける思いは半端なかったんだろう。

休養か体調不良かわからないが、
これまでレギュラークラスの前川と島屋がこの試合ではお休み。
そう簡単にはポジションは返さないぞという意気込みが感じられた。
チーム力アップには競争が最も大事。
この大崎淳矢の得点で徳島はもっと強くなれると思った！
（次はウッチーの番だぜ！）


先制後は試合を落ち着かせ、金沢ボールにも冷静に対処。
岩尾のクロスから山崎のダイビングヘッドなど、
惜しい場面は作りつつ追加点を狙う。
と思ってたらすぐ決まるってどんだけ～

カルのロングボールを収めた渡から山崎へのパス。
ワンツーを狙った返しは浮いてトラップできないが、
拾った山崎から大崎淳矢へパス、そしてシュート！
DFに当たったこぼれ球を渡がジャンピングボレー！！

渡の8試合ぶりのゴールはキャリアハイ更新の通算15点目！！
山崎のDFを背負った状態でのポストプレー、大崎の積極性も良かったが、
渡のワンツー失敗からの動き直しと反応が素晴らしかった！


2点リードで余裕を持って試合をすすめるヴォルティス。
攻撃がしっくりいっていない金沢は、前半22分に早くもカードを切る。
MF宮崎に替えFW垣田を投入。

しかし流れは変わらない。

山崎への裏への抜け出しやカルの直接FKなど、
展開は落ち着かせても引いて守る気は無いとばかりに攻めまくる！

そして前半終了間際。
岩尾のCKを山崎が落として杉本太郎が反転してボレーで決めた！！
なんか凄い反応！ワンタッチからシュートが速い！！


前半3点リードで試合の大勢は決まった。
後半開始から前半のイエローを貰っていたジョンピルに替え、
ヴァシリェヴィッチを投入。

ジョンピルのイエローはタックルに行く前に滑ってバランスを崩し、
焦って当たりに行った結果ファウルになった形か。
一撃の当たりの強さは頼もしいがファウルが多いのは良くない。

ただジョンピルだけではなく、この試合のピッチの芝の状態は最悪で、
すぐにめくれ上がって何人も何回も滑る選手が出ていた。
金沢のヤンツー監督がHTコメントで準備ができていないとキレていたが、
スパイクだけでどうこうできる問題じゃないな。
両チームとも何度も滑ってたから条件は一緒だけど。


後半もリスクを減らして落ち着いて攻める。
基本的に徳島がボールを保持する展開。

カルから渡への裏へのパスや、
カルの直接FKなど惜しい場面を何度も作る。

そしてトドメの4点目！
太郎からの山崎を裏へ走らせるパス。
収めた山崎は走り込んできた太郎に繋ぎ、
太郎はキープしてタメを作り、アウトサイドで再び山崎へパス。
持ち込んだ山崎は迷わず右足を振り抜いて、ゴール右隅に突き刺した！！


4点のリードを奪った後は、
渡に替えて清原、太郎に替えて濱田と、
連戦を意識した交替カードを切る。

古巣対戦で燃える清原、
前節初出場でいいプレーを見せた濱田、
ともに少ない時間だが勝利のためによく走った。


最後のトピックスは終盤の金沢MF中美との騒動。

中美の突破を防ごうと馬渡が止めにかかる。
中美と馬渡は互いに引っ張り合いをしているように見えた。
判定は馬渡のファウルだったが、中美がキレる。

馬渡が悪いとブチ切れる中美だが、
中美の方こそ佐々木健介ばりの逆水平チョップと蹴りを、
馬渡に食らわせてるやん！

それを見たGK徹が突っ込んできて中美を突き飛ばす。
中美が徹を突き飛ばし返す。

その後揉み合いになった時に、
中美が徹にライガーばりの掌底を食らわしてるように見えた。
中美は新日ファンなのか？

荒ぶる徹はニコが完璧に押さえ込んでいた。
ジョンピルじゃこうはいかなかっただろうから、
ここの交替策も正解だったと言えよう。

ニコの肩にずっとセミが止まっていたのは謎。
28_金沢02

結局このいざこざで中美、馬渡、徹にイエローが出た。
勘定が合わないぞ！
どちらかというと笛が鳴った後は中美の方が悪いように思うが。


なんだかんだで騒動後も金沢に決定機は作らせず無失点に抑えての完勝！！

金沢のボールホルダーへの寄せや、
DF陣のラインコントロールが曖昧だったことを差し引いても、
4-0という結果は文句のつけようがない。


どの選手も良かったけど、
特に良かった選手を上げてみる。

山崎凌吾。
全得点に絡み、自身も1ゴール2アシスト
ギリギリ届かなかったダイビングヘッドなど、
他にも惜しい場面も多かった。

以前の記事で右足でのシュートが増えればもっと点を取れるはずと書いた。
前節も右足で惜しいシュートを放っていたが、
この思いが届いたかのように右足できれいに決めてくれた。

先制点の大崎へのアシストで見せた視野の広さ、
杉本の得点での競り合いの強さ、
もともと感じていたスケール感に、結果がついてきている！
さぁ、満を持して山崎にチャントをお願いします！！

カルリーニョス。
強烈なミドルはほとんど入ったようなもんだった！
カルがいないとミドルが少ないから貴重！
直接FKの期待感も高い。
中盤でも簡単にボールを奪われないキープ力はさすが！
杉本とカルがいればボールキープの安定感が段違い！
1点目と2点目の起点となるロングパスも素晴らしい。

杉本太郎。
反転からのゴールでシーズン5点目！
ゴールだけではなく組み立てや決定的なパスでも貢献。
太郎の意表を突くパスはコースが甘くてカットされることはあっても、
タイミングを読まれて奪われるってことが少なくて凄い。
よっしゃ、太郎にもチャントを！！

他の選手も良かったけど、この3人は際立ってた。
あぁ、渡のゴールも嬉しいな。


阿波踊りパワー注入で見事に勝利を掴んでくれた。
中3日でもう日曜にはホームで山口戦！
（福元が累積で来れないのは残念・・・）
勝利の歓喜をホームでも味あわせてくれよな！！

28_金沢03

◆J2 第28節 8/16(水)＠石川県西部緑地公園(3,727人)
　徳島ヴォルティス 4-0 ツエーゲン金沢
　［得点］ 
　　04分 大崎淳矢（徳島）
　　14分 渡　大生（徳島）
　　44分 杉本太郎（徳島）
　　68分 山崎凌吾（徳島）

◆シーズン成績
　　13勝8分7敗　勝点47　4位 ⇒

◆ハイライト



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